最大で5kgのコーヒー生豆を焙煎できる小型業務用コーヒー豆焙煎機(熱源はガス)を手作業で駆使して、丁寧に手作りした煎りたて新鮮な自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)を提供しています。
エカワ珈琲店は、自家焙煎コーヒー豆を袋詰めして販売する時には、「焙煎日」と「販売日」を記載したシールを貼り付けています。
「焙煎日」は、コーヒー消費者にとって、欠かす事の出来ない重要な情報だと考えています。
自家焙煎コーヒー豆の「鮮度」・「新しさ」は、スペシャルティーコーヒー最大の魅力だと言っても過言では無いと思っています。
コーヒー生豆には、一杯のコーヒーの香りや味のもとになる成分が含まれています。
コーヒー豆を焙煎すると、それらの成分が化学変化して、あのコーヒー独特の香りや味が作られます。
スペシャルティーコーヒー生豆には、一杯のコーヒーの香りや味のもとになる良質な成分がたくさん含まれているので、手作業で丁寧に焙煎すると、素晴らしい香りと心地よい味を持っている自家焙煎コーヒー豆が出来上がります。
しかし、焙煎したコーヒー豆の保存状況にもよると思いますが、焙煎してから時間(日にち)が長く経過すると、素晴らしい香りが弱くなって行って、心地よい味も劣化して行きます。
焙煎が終了しても、焙煎中(加熱している最中)よりも相当に変化スピードが弱くなっていますが、焙煎コーヒー豆の中では化学変化が続いています。
焙煎したコーヒー豆の香りや味の成分は、焙煎直後から1週間~10日間くらいかけて熟成して行って、気分をさわやかにしてくれる素晴らしい香りや心地よい味が作られて行きます。
これは、スペシャルティーコーヒー生豆を原料に使って、手作業で丁寧に焙煎した場合、顕著です。
焙煎したコーヒー豆は、「焙煎日」から4週間くらいの期間、毎日のように香りや味の成分が変化しています。
もちろん、スペシャルティーコーヒー生豆を原料に使って丁寧に手作業で焙煎したエカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆も、毎日のように香りや味が変化しているので、コーヒーの香りや味の持っている様々な魅力を楽しんで頂けると思います。
これは、スペシャルティーコーヒー銘柄の自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)でなければ体験できない出来事だと思っています。
「焙煎してからの、香りや味の変化を楽しんでいただきたい」。
それが、エカワ珈琲店が「煎りたて新鮮な自家焙煎コーヒー豆」に執着している理由です。
ちなみに、エカワ珈琲店は、コーヒーを美味しく召し上がって頂くには、焙煎日から4週間以内の自家焙煎コーヒー豆を使ってコーヒーを淹れて頂く必要があると考えています。
エカワ珈琲店は、2000年代の半ば頃から、自家焙煎コーヒー豆の原料にスペシャルティーコーヒー生豆を使っています。
スペシャルティーコーヒー生豆は、農園生産者が丁寧に丹精込めて生産するコーヒー生豆ですから、コーヒー生豆段階での「ハンドピック」は必要無いと考えています。
自家焙煎コーヒー豆の原料にスペシャルティーコーヒー生豆を使うようになる以前は、コモディティーのコーヒー生豆を使っていました。
コモディティーのコーヒー生豆は仕入れ価格が安いのですが、コーヒー生豆段階でハンドピックをする必要があって、小さなコーヒー豆自家焙煎店は手作業で実施しているので、その手間暇が大変でした。
ちなみに、「ハンドピック」とは、カビ豆・未熟豆・腐敗豆などの悪い豆や小石・木片などの異物を取り除く作業です。
コモディティーコーヒー生豆を原料に使っていた頃は、焙煎前と焙煎後の2回、ハンドピックを実施していました。
2024年の今は、スペシャルティーコーヒー生豆を原料に使っているので、自家焙煎コーヒー豆を袋詰め(販売)する段階で大雑把に点検のための「ハンドピック」を実施しています。
エカワ珈琲店は、古希3の店主が還暦4年の連れ合い(妻)に手伝ってもらいながら、ほとんどの仕事を店主の勝手気ままな意志で切り回している零細生業ジジババ店のコーヒー豆自家焙煎店です。
自家焙煎コーヒー豆の味見はジジとババの二人でしていますが、コーヒー豆の焙煎は古希3の店主が一人で担当しています。(2年前までは、二人で分担して焙煎していました)
自家焙煎コーヒー豆の煎り具合は、最終的に店主の好みで決定しています。
店主も連れ合いも、昭和の時代を堪能している世代ですから、「酸味」の強い酸っぱいコーヒーは好きではありません。
かと言って、きつく焙煎している「苦味」の強いコーヒーも好みではありません。
エカワ珈琲店は、焙煎中のコーヒー豆にゆっくりと熱を与えながら、熱の与え具合を手作業で丁寧に調整しながら、ある程度の時間をかけて焙煎機と睨めっこしながらコーヒー豆を自家焙煎しています。
エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆の煎り具合は、自分たちの基準で「中深煎り」です。
煎り具合は、焙煎したコーヒー豆の色も参考にしていますが、基本的には、「コーヒー豆焙煎温度」と「焙煎時間」で煎り具合を決定しています。
エカワ珈琲店の味見の抽出方法は、ペーパーを使うハンドドリップです。
それ以外の抽出方法で味見することは、ほとんどありません。
味見は、自家焙煎したコーヒー豆を「粗びき」に挽いて行っています。
ですから、豆の姿形のままで購入されるお客さんには、コーヒーを淹れる直前に自家焙煎コーヒー豆を「粗挽き」で粉にすることをお勧めしています。
もちろん、「粉にして」購入してくれるお客さんには、「粗挽き」の粉に挽いてお渡しています。
エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆は新鮮ですから、挽き具合は「粗挽き」で丁度良い塩梅(あんばい)だと思っています。
ちなみに、鮮度の良い自家焙煎コーヒー豆が持っている香りが一番強くはなたれる瞬間は、自家焙煎コーヒー豆を粉に挽く時だと言われています。
自家焙煎コーヒー豆の持っている香りを楽しむためにも、コーヒーを淹れる直前に自家焙煎コーヒー豆を粉に挽くのが最善だと思っています。
繰り返しになりますが、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆は煎りたて新鮮なクラフトコーヒーです。
煎りたて新鮮な自家焙煎コーヒー豆を使ってペーパードリップでコーヒーを淹れる場合、「粗挽き」に挽いた粉を使って淹れると、より美味しい一杯のコーヒーを楽しんで頂けると思っています。