コーヒーの栽培には、水はけの良い肥えた土壌が必要となります。
また、1年間をとおして、平均した気温と降雨量、それに適度な冷気や日陰など数々の条件が求められます。
その数々の条件を満たす地域が、赤道を挟んで南北25度の南回帰線と北回帰線の間の熱帯地域です。
この環状の熱帯地域を『コーヒーベルト』と呼んでいます。
このコーヒーベルトと呼ばれるコーヒーの栽培適地に位置するラテンアメリカ、東アフリカ、西アフリカ、アラビア半島、南アジアや東南アジアの国々で、それぞれの自然に育まれた特徴のあるコーヒーを生産しています。
コーヒーの原産地はエチオピアだと考えられていて、ブラジルやコロンビアなどの中南米諸国、エチオピアやケニア・タンザニアどのアフリカ諸国、インドネシアやパプアニューギニアなどで栽培されています。
コーヒーはアカネ科の常緑樹で、主に栽培されている品種は、アラビカ種とカネフォーラ種ロブスタで、二大栽培種と呼ばれています。
太平洋と大西洋にはさまれた中央アメリカの国々は、太平洋岸沿いが山岳地帯となっていて、雨量に恵まれたコーヒーの栽培適地です。
カリブ海に浮かぶ島々の国々は、コーヒーの栽培に必要な平均した気温、降水量に恵まていて、コーヒー栽培の歴史も長く、良質のコーヒーを生産しています。