年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦2人だけで営んでいるエカワ珈琲店は、地方の中核都市・和歌山市で、軒先店舗型で時代遅れの自家焙煎コーヒー豆小売専門店を細々と営んでいます。
自家焙煎コーヒー豆小売販売を開始して30年が経過していますが、全く無名の珈琲豆焙煎屋です。
しかし、ブラジル有数のコーヒー農園であるダテーラ農園(シングルオリジン)のコーヒー豆を自家焙煎してお客様に提供させて頂いています。(総合商社兼松が輸入するダテーラ農園のコーヒー豆を仕入れています)
ブラジル・ダテーラ農園はブラジル最大クラスの農園で、総生産量80,000袋~85000袋、標高1,000m~1,100mに位置しています。
農園内にウェット・ドライの全てのミルがあり、生産から輸出まで全て一貫して農園内で行っています。そして、栽培は全てトレーサブルに管理されています。
ブラジル・ダテーラ農園を経営するダテーラ社は売上の一部を寄付に充てる等社会福祉面への関心が非常に高くて、農園内には農園従業員の宿舎・寮、学校、セミナー施設、自然保護区等が整備され、レインフォレストアライアンスなどの認証を取得して持続可能な農業への意識が高いようです。
エカワ珈琲店の場合、店主は68歳のコーヒーおたくですから、融通を利かすこと無く、自分たちだけが納得できる煎り具合の焙煎コーヒー豆のみを焙煎加工して小売販売しています。ですから、カスタムロースト(注文焙煎)には対応していません。
エカワ珈琲店は自分たちの気に入った煎り具合でしか焙煎加工しませんが、ダテーラ農園のコーヒー豆は、品質などに応じ幾つかに分類して販売されているわけですから、色々な煎り具合に対応できるコーヒー豆が揃っていると評価しています。
参考までにですが、エカワ珈琲店のダテーラ農園・サンライズの煎り具合は、中煎りの真ん中くらいからやや深めの焙煎度合いで焙煎を終了しています。